Office Shiro
Projects

事例から見るアーカイブ設計

アーカイブを創り、アーカイブから創る。
物語は、時間の長さだけではなく、構造によって成立します。
ここでご紹介するのは、オフィス・シロが実際に取り組んできたプロジェクト事例。
どのような対象に向き合い、どのように記録を構造化し、何を立ち上げたのかをご覧いただけます。


 

case:00

タウシュベツ川橋梁アーカイブ

2005 — present

2005年より継続する、単一構造物の長期アーカイブプロジェクト。
消失の過程にあるコンクリートアーチ橋を、写真と映像によって記録し続けています。

Period
2005年〜現在
Photo
30万枚以上(2005年〜)
Video
80時間以上(2018年〜)
Books
20作品(自費・商業出版含む、全点国立国会図書館収蔵)
Exhibition
富士フイルムフォトサロン東京等多数開催
Works
『タウシュベツ日誌』シリーズ(2020〜)
『タウシュベツ川橋梁』(2018、北海道新聞社)
『続 タウシュベツ川橋梁』(2024、北海道新聞社)
映像作品『千年の残響』(2026)ほか

北海道の廃線跡に残るコンクリートアーチ橋。かつて無名だったその橋を、2005年から記録し続けています。


橋そのものは変わりません。
変わるのは、それを見つめる視点と、積み重なる記録です。
見過ごされている価値は、すぐ足元にあります。

本プロジェクトは、クラウドファンディングによる継続的な出版を通じて、
自立的なアーカイブ運営モデルを構築しています。


 


Case:01

士幌クマ印バッグ

2021 — present

北海道士幌町の障がい者就労支援施設と連携し、地域資源を活かした新商品を設計。
廃棄予定だったでんぷん袋を再活用し、継続的に販売される地域ブランドへと再構築しました。

「アーカイブ探索 → 資源の発見 → 構造設計 → 物語化 → 自走化」


アーカイブからのクリエイションが機能した典型事例のひとつです。

 

閉散期という構造的課題

受託業務中心の作業所では、繁忙期と閉散期の波が課題となっていました。 単純作業を大量にこなす構造から、自立的な商品制作への転換が求められていました。

埋もれていたデザイン資源

士幌町農業協同組合で使用されていた「クマ印 士幌でん粉」袋。 木彫り熊の親子をあしらったデザインと、"クマザワ"工場長に由来する物語。
この偶然の発見が、プロジェクトの起点となりました。

構想の提示と役割分担
  • 廃棄袋活用の提案
  • 商品コンセプトの設計
  • 価値の再発見