オフィス・シロのミッションは、ローカルエリアのあり方に対する疑問から生まれました。
ローカルで何か新たな価値の創出を目指すとき、多くの場合、新たな何かが作られます。しかし、「新しさ」自体に価値があるそれらはじきに古び、数年から十数年の後には地域経済にとってむしろ"お荷物”になってしまうのが現状です。
そうであるならば、これからはむしろ「新しさ」とは異なるベクトルの価値を創り出す道を進むべきではないでしょうか。それは、既存の資源を活かす道です。
日常の中でわたしたちが見過ごし、見落としている身近な価値。オフィス・シロはそれを「埋もれた宝」と呼びます。「埋もれた宝」は、掘り起こして光を当てるだけで、その地域固有の魅力を体現する新たな価値を生み出します。
新たに作るのではなく、足の下から掘り起こす。ローカルエリアでの価値創出は、「埋もれた宝に光を当てる」ことで実現可能だとオフィス・シロでは確信しています。
宝物は手の届く場所に埋まっている。オフィス・シロはそう信じています。
「埋もれた宝」を見つけ、掘り出し、光を当てる。その繰り返しがやがて、その土地固有の魅力を体現する新たな価値となって人々を惹きつけることになるでしょう。
まずは「半径3メートル」を、新しいガラクタではなく、かつて埋もれていた宝が集まる聖地に。そこから少しだけ世の中が変わっていくはずです。
オフィス・シロは宝探しに伴走します。
長らく見落とされてきた「埋もれた宝」。それを見つけ出し、掘り起こし、光を当てる作業には時間がかかり、そして孤独なものです。原理的に、作業が手軽で仲間が集まるものならば「埋もれた宝」になりえません。
とはいえ、嗅覚を研ぎ澄まして探し当てた場所に、本当に宝が埋まっているのかどうか。そこにはいつも不安が付きまとうはずです。
オフィス・シロはむしろ不安感を歓迎します。なぜなら、そうした不安要素は「埋もれた宝」の必要条件なのだから。不安とともに地道な作業を続けることが、新たな価値の創出へとつながることをオフィス・シロは知っています。
オフィス・シロが、宝探しの旅におともします。
「埋もれた宝に光を当てる」オフィス・シロとしてご提案できるサービスは以下のように多岐にわたります。
基本的にはスモールスタートを前提としていますので、1人で始めることのできるプロジェクトです。
1:地元産品のプロモーション:例えば、"士幌クマ印バッグ”のような地元産品のプロモーションに関わり、製品開発から販売まで支援しています。
2:地域の魅力発見:地元の自然や文化を深く掘り下げ、地域の魅力を再解釈し紹介しています。
3:展覧会の企画立案:「みきおさんのクマ展」などの展覧会を企画・立案しています。
4:タウシュベツ川橋梁の写真・映像のアーカイブス制作と管理:長年にわたり収集した写真や映像を管理し、アーカイブスとして整理・保存しています。
5:クラウドファンディングのコンサルティング:10回以上のクラウドファンディング成功経験を踏まえて、より実践的なアドバイスができます。
6:写真撮影・展示・出版:主宰者の岩崎は写真撮影者としても活動しています。埋もれた宝に光を当てる際に「写真」が有効なケースが多くあります。そうした場合の撮影や、写真から派生する展示や出版までを提案できます。写真が苦手な方向けに自然な姿をとらえるポートレート撮影も行っています。
7:オンラインショップの運営:オフィス・シロのプロジェクトから生まれた商品は直営オンラインショップでも販売します。
オフィス・シロは、北海道の廃線跡に残るコンクリートアーチ橋・タウシュベツ川橋梁を長らく撮影し続けている岩崎量示が主宰しています。
岩崎は、二十代前半には日本国内各地を旅して回りました。北海道好きが高じて、いくつかの縁がつながった十勝地方へ移り住み、現在もそこで暮らしています。幸運なことに、20年近く過ごす間に、タウシュベツ川橋梁をはじめ、それまでは「ないもの」として扱われていたものを世の中に紹介する機会を得てきました。
今となっては信じられないことですが、2005年当時は、タウシュベツ川橋梁にほど近く各宿ごとに独自の源泉かけ流しのお湯を持つ温泉街でさえ「何もない温泉街」とされていたのです。
同じような経験を重ねる中で一つ確信したのは、「何もない場所はない」ということです。とくに北海道には。大切なのは、それを見つけるために時間と手間をしっかりとかけることにあるようです。そして「宝」のありかを見つけたら掘ってみること。
宝のありかとの出会いはいつも一期一会。そのうえ、探せば必ず見つかるものでもありません。
いわば長期的な視座に立った投資に似たイメージかもしれません。そしてリターンの大きさは、時に小さな街のビジネスモデルを一変させるほどのインパクトを持ちます。